当院で治療を受けたODの患者さんの症例

(1)18歳 女性

高校1年の夏、学校の終業式で気を失って倒れたのを境に症状がどんどんひどくなっていき、高校3年生の春には頭が重い、首が痛い、めまい、フラフラ感、吐き気、眩しさ、微熱、下痢、全身のだるさ、意欲喪失、気分の落ち込み、集中力低下、不安感、イライラ、手足の冷え、胸部圧迫感、息の吸いにくさ等、様々な症状が出ておりその1つ1つがつらかったです。特に、頭の重さ、首の痛み、意欲喪失、気分の落ち込み、集中力低下、イライラはひどく、学校は早退や欠席が増えていきました。松井病院にたどり着くまでに、3つの病院に行きましたが、1つ目の病院では貧血と言われ、2つ目の病院では起立性調節障害と言われました。1日100回の縄跳びを勧められ、ほぼ毎日やっていましたが効果もなく、いっこうに良くなりませんでした。3つ目の病院は大きめの病院で脳のCTを撮ったりしていろいろ検査もしましたが、ここでも結局、原因は分かりませんでした。
高校3年生の夏頃には、学校に行ける状態ではなくなり、ほとんど登校していませんでした。そこで2度の松井病院の通院の後、入院をすることになり、今は香川県で治療しています。
入院してすぐの頃は、本当にこれで治るのかなと不安でしたが3週間が経つと精神症状はなくなりスッキリとし、たくさんあった症状は首の痛みとだるさと手足の冷えの3つだけになりました。その3つも入院前と比べて、随分と和らいでいます。治る!!という見込みも持てているのですごくうれしいです。

入院時症状

全身がだるい、すぐ横になりたくなり、昼間から横になっている、何もする気が起きない、気が滅入る、集中力が低下し、記銘力も低下、いつもイライラして焦燥感がある、根気がなく勉強を続けられない、のぼせがある、胸部痛と圧迫感がある、食べ物を飲み込みにくい、胃痛、嘔気がある、腹痛下痢、回転性眩暈、ふらふら感、フワフワ感がある。
頭痛、頚部痛、肩こり、汗が出やすい、暖かいところにいると気分がわるくなる、心悸亢進、見えるものがぼやける、眼痛、ドライアイなど23症状あった。この疾患では最重症である。

退院時症状

すべての症状が消失し完治。

(2)58歳 女性

私は20代の頃より肩コリが有りました。
40代主人の経営するステーキ屋を手伝い、リューマチで病んでいた義母の介護と忙しい毎日を送っていたました。この頃より夜目が覚めたり、心臓がドキドキ高鳴ったり、頭がボーとして足もとがフラついたりしてめまい科では「起立性調整障害」と言われ内科で過労と言われセルシン・リーゼを服用。
54才突然眠れなくなった!うとうとすると頭の中でパチパチ目が覚める。眠いのに眠れない、これは神経だ。精神科に行ってみた。このままでは「うつ」になりますと抗うつ剤テトラミド・他ベンザリン、ドグマチールと2年半服用。
体調は全然改善されず女性誌で東京脳神経センターを知る。
10月に初診それから毎日通院。
11月テトラミド服用をやめ。
12月ドグマチールをやめ。
四国の松井病院に入院時にはベンザリン1/2になっていた!病んでいた時期が長かったので治療には4ヶ月かかりましたが完治退院出来た事、感謝の気持ちでいっぱいです、松井先生ありがとうございました。

入院時症状

全身倦怠、昼間から横になっている、何もする気が起きない、気が滅入る、わけもなく不安、理由のない焦燥感がある、冷えのぼせ、胸部圧迫感がある、体温調節ができない、不眠、嘔気、頭痛、頚部痛、肩こり、風邪をひいていることが多いなど18症状があった。この疾患では重症に入る。

退院時症状

うつなど精神症状は全くなくなり、頭痛も消失した。全身倦怠も全く感じなくなり、昼間から横になりたいとは思わなくなった。

(3)26歳 女性

まだ幼稚園に通っていた頃から頭痛・頭重感があり、疲れると気持ち悪くなっていました。寝つきが悪く、朝起きられず、起きてすぐ着がえたり朝食をとる事が苦痛でした。でも基本的には周囲と同じように生活できていたので、当時は親も自分も「少し朝の弱い体質だ」という位にしか思っていませんでした。
小学校に通う頃も変わらず、少し悪化したのか、朝の通学途中によく吐いていました。高学年になる頃には肩こりが辛く、夕方になると頭痛が強くなっていたのを覚えています。
中学生になり、朝起きられずに動けないこと、頭痛が少し悪化した事から病院に検査を受けに行きました。CTスキャン等、検査結果には何も異常は見られませんでした。
まだ中学生だったので小児科を受診したのですが、これが幸運だったようで、成長期に起きる自律神経失調症ではないか、と言われ、その検査を受けました。その結果、自律神経失調症の中でも『起立性調節障害』だと診断されました。特に治療法はなく、成長期が過ぎれば治るでしょう、とのことでした。
しかし、高校生になってもどんどん体調が悪くなっていき、毎日24時間途切れる事なく頭痛がして、常に小さなヘルメットをかぶらされているような状態になりました。特に季節の変わり目に体調が悪く、微熱があると思ったらその30分後には下がったり、そしてまた上がったり。なんだかフラフラする感じや、体の倦怠感もどんどん強くなっていきました。
毎日、寝起きの体は鉛のように重く、力が入らず、意識もはっきりとしない状態でした。毎朝母親に体をさすってもらい、何時間も夢と現実を行ったりきたりしながら、沼から這い出るようにして起きていました。午後から登校する事も多く、なんとか卒業するだけで精一杯でしたが、外から見ている分には普通の人と変わらない為、周囲に不真面目な人間だと思われてしまうこともあり、学校生活は身体的にも精神的にもとても辛いものでした。
自律神経失調症と診断してくれた病院にもう一度行きましたが、今度は内科を受診することになり、そこでは頭痛には鎮痛剤、吐き気には吐き気止めなど、症状に対して薬が出されるだけでした。朝起きれずに具合が悪いと言っても、「朝、日光を浴びれば目は覚める」「運動すれば眠れる」といったことを言われて終わりでした。
他の病院にも行きましたが同じようなもので、いくつめかの病院で心療内科を受診することをすすめられました。
そこでメンタルクリニックにも行きましたが、カウンセリングを受けても、精神的には特に問題がなかったため先生との話も噛み合わず、自分には意味がないと思い、通院するのをやめました。
病院に行くたびにわかってもらえず傷つくので、治療することを諦めてしまい、ずっと体調が悪いまま過ごし、美大へ進学しました。
大学では制作や電車通学など首に負担がかかることばかりしてしまい、ますます体調が悪くなっていきました。頭が割れるように痛くて吐き気がしたり、動けなくなったりする事が多くなりました。整体、マッサージ、漢方薬なども試しました、やらないよりはマシかも、という程度で、特に効果はありませんでした。
その後もどんどん悪化していき、最後には何をしていても頭が痛くて、だるくて、常に疲れきっていて、横になっている事しかできなくなってしまいました。いつまでも続く体調不良への精神的な苦痛に耐えきれず、うつ状態になり、なんでこんなに辛いのに生きていかなければならないのかわからず、死んでしまいたいとばかり考えるようになってしまいました。
一日中寝ている事しか出来ず、何かして気を紛らわせたくても動けず、出かける気力もなく、何もかもが不安で、本当に逃げ場がなくなってしまいました。入院前日の夜にも、病院の近くのホテルの窓から飛び降りたいと思った程です。
入院してからは、とにかく横になって首を休める事が一番の治療だとの事だったので、TVも読書も一切やめて横になっていました。最初の頃は体調に変化がなく、かえって悪化するような事もたくさんありましたが、他の方の体験談にも同様の事が書かれていたので、焦らずに過ごす事が出来ました。
ひと月ほど経つ頃にまずうつ症状がなくなり、その後微熱・めまい・吐き気といった症状の頻度が少しずつ減り、なくなりました。
そして、自分でも信じられない事に、朝起きてすぐに動けるようになり、体が軽い日が増えていきました。倦怠感がなくなった時は、今まで自分がどれほど重い体で生活してきたのか、初めて知ることができました。
しかし、主訴である頭痛はなかなかなくならず、入院が長くなっても激しい痛みにおそわれる事もしょっちゅうでした。良くなる手応えを感じられず、不安になる事も多かったです。そんな中入院して3ヶ月経つ頃、初めて頭痛が全くない日が1日だけありました。私にとっては物心ついてから初めての経験だったので、「頭痛がない世界はこんなにも楽で明るいものなのか!!」と本当におどろきました。
ただ、その後そのまま頭痛ゼロに…というわけにはいかず、またひどく痛くなる事もありましたが、そんな波がありながらも段々と頭をしめつける痛みの度合いが軽くなり、強い頭痛が起きることも少なくなっていきました。
そして入院して半年になる今では、軽いカチューシャが乗っている程度のしめつけ感が残っているものの、はっきりとした頭痛は全く起こらなくなりました。退院後も生活に気をつけて、首のストレッチ・温めて休ませる等、自分でケアしていけば、このしめつけ感も完全になくなるのでは、と思っています。
私の場合、小さい頃からずっと体調が悪く徐々に悪化させていった為、健康な状態を知らずに生きてきました。松井先生がこの病気を発見してくださらなければ、それはずっと続いていき、いずれは自殺してしまっていたと思います。
松井先生の診断では、おそらく小さい頃に頭を打っているのだろう、との事でした。覚えている限りでは事故などはありませんでしたが、親の知らない所で転んでいたのかもしれません。
私と同じように、「みんなと同じ事ができないのは自分が努力していないからだ」「でも体が辛くて努力できない」「ということは精神力が弱いんだ」…という悪循環におちいり自分を責めている人に、その苦しみには解決策があるのだ、という事をぜひ知ってほしいと思います。
私も、毎日朝が来ることがおそろしく、生きている事が辛かった当時の自分に「それは病気なんだよ」「大丈夫、治療すれば楽になるんだよ」と教えてあげたいです。
終わりのない苦しみから救っていただいた事に、心から感謝しています。
ありがとうございました。

入院時症状

全身倦怠で学校を休んでいる。昼間からすぐ横になりたくなる。何もする気が起きず意欲がない。気分が落ち込み気が滅入る。原因不明の不安がいつもある。原因不明の微熱が続いている。いつもイライラしていて焦燥感に悩まされている。冷えと胸部圧迫感がある。眩暈があり、フラフラ・フワフワ感がある。頭痛、頚部痛、肩こりがある。胃部不快感と嘔気がある、不眠、体温調節ができない、汗が出やすい、静かにしていても心臓がドキドキする。眼痛、光がまぶしい、ドライアイ、など全部で24症状あり、この疾患では最重症に入る。

退院時症状

不眠と軽い頭重感を残して、後のたくさん出ていた症状はすべて消失いたしました。

(4)13歳 男性
2016.7
小学5年生の時、進学塾でiPad学習開始し、うつ伏せでiPadを使っていた。これ以前、家のパソコンでよく長い時間遊んでいた。
2016.12
小学校での授業でパソコンを本格的に使い出した。又、ゲームに熱中していた。
2017.1
微熱、頭痛、腹痛、吐き気、食欲不振など頻発。疲労も強く、1日中寝ている日が多くなる。
2017.3.10
大学病院に1週間入院
2017.4
YouTubeの動画作りに熱中。
2017.5
パソコンゲームの開発に熱中。吐き気、頭痛で早退続く。微熱、全身倦怠で、学校を休む日が多くなる。
2017.6
次第に症状が強くなる。微熱、頭痛、腹痛、吐き気、食欲不振に目まい、眼痛が加わる。全身倦怠で登校できず。大学病院へ1週間再入院、検査結果異常なし。起立性調節障害の診断
2017.8
入院中もノートパソコンを使っていた。退院後もPCゲームの開発に熱中。全身携帯強くなる。
2017.9.
新学期になっても症状悪化。微熱、頭痛、腹痛、吐き気、食欲不振
2017.10
大学病院から睡眠専門病院を紹介され入院。小児性慢性疲労症候群の診断。高照度光治療。低温サウナ療法を受けた。効果なし
2018.1
全身倦怠、微熱、頭痛、吐き気、食欲不振、目まいなど何日も続く。半日外出すると数日間寝込む。学校も1-2時間しか出られない。iPad,パソコンは1日3時間に制限。
2018.2
全身倦怠感続く。微熱、頭痛、腹痛、吐き気、食欲不振
2018.3
図書館でDr.Matsuiの本に出会う。
2018.4
松井病院受診。頚性神経筋症候群のDiag.横になる時間1日16-18時間。
2018.5.10
入院→8.14
入院時症状

頭痛、頚部痛、目まい、フワフワ感、吐き気、食欲不振、体温調節障害、光まぶしい、ドライアイ、微熱、便秘、すぐ横になりたい、全身倦怠、勉強を続けられない、冷えなど17症状あったが、身体症状だけで精神症状(ウツ症状)は出ていなかった。

退院時症状

沢山の症状がでていたが、すべて治癒し消失。冷え症状1つだけ残った。

(5)29歳 女性

高校生ぐらいから、疲れやすくなり、年と共に、徐々に疲れがひどくなって来ました。会社から帰宅しても、食事の準備ができなくなってしまいました。
症状は強い日と弱い日があり、天候と関係するように思いました。症状が強くなると、帰宅してすぐ寝込んでしまい、主人に起こされる日が多くなりました。
「帰宅して寝ている時間がだんだん長くなるぞ。いびきもひどくなっている。」と言われ、「睡眠時無呼吸症候群」ではないかと思い、病院へ行って調べてもらったのですが、正常でした。
次第に症状が増えて、いろいろな病院をドクターショッピングするようになりました。
全身倦怠が強くなり、さらに、体が雲の上を歩いているようにフラフラ感が出てきました。又、時々天井がまわるメマイも起きるようになりました。
近所の内科クリニックで調べましたが原因が分からず大きな病院を紹介されました。診断はウツ病ということになりました。
頭をしめつけられるような頭痛が頻発しだし、大学病院脳神経外科を受診しましたらそこは異状なしで、そこから循環器科を紹介され、血管撮影の検査まで受けましたが、どこも異状は見つかりませんでした。
メマイについては、耳鼻科で前庭神経炎という診断で薬を長く飲みましたが、全く効果は見られないどころか、ますますひどくなってきました。
だんだん集中力がなくなり、物覚えが悪くなり、覚えておかなければならないことを忘れてしまい、仕事での失敗も多くなりました。
さらに、静かにしていても心臓がドキドキする事が多くなり、ドライアイ、ドライマウスの症状も出て来ました。
体はだるい日が多くなり、一日中寝ている日が多くなってきました。さらに追い打ちをかけるように目の奥が痛い、光がまぶしい、冷えさらに気分が落ち込み、何もする気が起きず、わけもなく不安で精神の症状も出て来ました。生きているのがだんだんつらくなって来ました。
いろいろな人から漢方、ハリ、整体、整骨、マッサージなどをすすめられるままに考えられるあらゆる治療を受けましたが効果は全くありませんでした。最近は神様にすがってお祓いや除霊まで受けましたが、何の効果もありませんでした。
万策尽きて途方に暮れている時に、ある知人が東京脳神経センターというどこの病院へ行っても診断のつかない治せない病気を診断、治療出来て、ヨーロッパやアメリカからも患者さんが受診の為はるばる訪日している病院があることを教えてくれました。
早速、受診の申し込みをして、3ヶ月先の予約が取れました。
東京脳神経センター受診診療の結果、松井先生から必ず完治できると言われました。
松井病院に、4ヶ月間入院できました。ウツ症状は入院1週間でほぼとれて、2週間目には完全に消失しました。大学病院で出されていた抗うつ薬パキシルは入院してすぐ中止すように言われ、1週間で完全に断っても大丈夫でした。
1ヶ月過ぎた頃より、今までの症状がウソのように、次々と消えていきました。2か月を過ぎると、朝も気持ちよく目覚められ、沢山出ていた症状の中で、体のだるさが最後に残りましたが、3ヶ月の入院で全ての症状が消えました。

◎起立性調節障害は松井博士が世界で初めて発見した頚性神経筋症候群の中の一疾患です。
某大学病院精神科で大ウツ病の薬パキシルを処方されて飲まされていましたが、これは毒あって益なしで診断間違えと言えます。

入院時症状

全身倦怠、昼間から横になっている、意欲、気力がない、気分の落ち込み、原因のない不安、集中力低下、記銘力低下、焦燥感、根気がない、頭痛、頚部痛、肩こり、眩暈、不眠、体温調節障害、心悸亢進、像がぼやける、眼精疲労、光がまぶしい、ドライアイ、腹痛、下痢、便秘、冷えのぼせ、など24症状があった。
この疾患では、最重症に分類される。

退院時症状

症状全部消失して、0となり完治した。